GeoServer¶
Web サービス¶
GeoServer は、多様なフォーマットから地図とデータを Web ブラウザやデスクトップ GIS プログラム等の標準的なクライアントに配信する Web サーバです。データは WMS、WFS、WCS、WPS、タイルキャッシュなどの標準に基づくインタフェース経由で配信されます。GeoServer は、ブラウザベースの管理インタフェースを持ち、バックエンド側で複数のデータソースへ接続します。
主な機能¶
- 様々なデータストアからデータを配信:
- ベクタ
シェープファイル、 外部WFS
PostGIS, ArcSDE, DB2, Oracle Spatial, MySql, SQL Server
- ラスタ
GeoTiff, JPG 及び PNG (ワールドファイル付き), イメージピラミッド, GDALフォーマット, イメージモザイク, Oracle GeoRaster, NetCDF
- WMS 及び WMTS プロトコルを利用した、安全かつ迅速なデータ配信:
データはイメージとして提供されるため、データは完全に安全で保護されています。彼らがあなたのデータを再デジタル化しない限り、あなたのデータを盗む方法はありません。各マップ画層の外観は、フィーチャの色付けとラベル付けを可能にするSLD標準を使用してコントロールできます。これらのルールをOGCと組み合わせることで、スケールに依存するスタイル設定を実装できるため、ユーザがズームインしたときに詳細を追加できます。ラベル衝突管理、グループ化、優先順位も実装されています。
- WFS プロトコルを利用した、クライアントへの全ベクタデータ送信:
WFS クライアントは、ベクタデータをダウンロードして地図表示や空間解析等の用途に使用できます。さらに WFS-T プロトコルを利用して、認証されたユーザがサーバのデータを編集、アップロードすることで更新できます。シェープファイルや JSON のような標準規格同様に、データは圧縮した GML で送受信を行います。
- WCS プロトコルを利用した、クライアントへのラスタデータ値送信:
GISクライアントはラスタの実データを要求して空間解析に使うことができます。この機能を使うと、あなたのデータで記述したプロセスをベースに、ユーザが活用することができます。
- オンザフライ投影変換:
GeoServer は EPSG データベースの主な投影法をサポートしており、オンデマンドでそれらの投影法への再投影ができます。クライアント側で再投影を制限されている場合にはサーバ側でその処理を行うこともできます。
- タイルキャッシュ
GeoWebCache は GeoServer に統合されていて、 WMS などの様々なソースからタイル化して地図画像をキャッシュします。様々な (WMS-C, WMTS, TMS, Google Maps KML, Virtual Earth などの) サービスインタフェースを実装し、地図画像配信を加速・最適化します。通常の WMS クライアントで動作するよう、タイルを再結合することも可能です。
- Web Processing Service (WPS)
JTS に由来する地理空間アルゴリズムを、 GeoServer の Web Processing Service (WPS) インタフェースを経由して呼び出すことが可能です。これには、処理を連結することや、 レンダリング変換を使用したWMS インタフェースによる強力な可視化が含まれます。
準拠している標準規格¶
多くの Open Geospatial Consortium (OGC) 標準をサポートしています:
詳細¶
Webサイト: https://geoserver.org/
ライセンス: GNU General Public License (GPL) version 2
ソフトウェアバージョン: 2.21.0
対応プラットフォーム: Windows, Linux, Mac 上の Java 8 (Oracle JDK 及び OpenJDK)
API インタフェース: WMS, WFS, WCS, REST