OpenStreetMapクイックスタート¶
OpenStreetMapは、世界のストリートレベルのフリーマップで、増え続けるマッパーのコミュニティによって作成されています。OpenStreetMapは誰でも編集できます。Learn OSM Webサイト は、OpenStreetMapへの貢献、OpenStreetMapの使用、およびOpenStreetMapデータの使用を開始するための、理解しやすいステップバイステップのガイドを提供します。上記のリンクにある『Learn OSM』ガイドでは、OpenStreetMapのWebサイトの操作方法、マップの表示と印刷方法、ユーザアカウントへのサインアップ方法を順を追って説明しています。独自のユーザ名とパスワードを入力すると、地図に最初のポイントを追加したり、街路調査の方法を学習したり、航空画像を操作したりできるようになります。
このガイドの残りの部分では、OSMデータの編集とレンダリングに使用するオンラインソフトウェアとオフラインソフトウェアの一部を紹介します。
目次
OSMデータを扱うプログラム¶
iD¶
iD は、OpenStreetMap(OSM)のデフォルトのオンラインエディタです。iDは高速で使いやすく、地上測量、衛星および航空画像、GPS追跡または街路レベルの画像など、さまざまなデータソースからのマッピングが可能です。
スタートページ: https://www.openstreetmap.org/edit
ドキュメンテーション: https://wiki.openstreetmap.org/wiki/ID
JOSM¶
JOSM (Java OpenStreetMap Editor)は、Javaで記述されたOpenStreetMap(OSM)用の高度なエディタです。iDよりも強力かつ複雑であり、大量編集、オフライン、または信頼性の低いインターネット接続に使用できます。プラグイン、カスタムプリセット、その他の拡張機能で拡張できます。
ホームページ: https://josm.openstreetmap.de
JOSMプラグインコレクション: https://josm.openstreetmap.de/wiki/Plugins
QGIS¶
OpenStreetMapデータは、ベクタレイヤとして、コア機能として、またはQuickOSMのようなプラグインを通じて、 QGIS にロードすることができます。
QuickOSM: QuickOSM の章を参照ください
オンラインヘルプ: https://wiki.openstreetmap.org/wiki/QGIS#QGIS_2:_Importing_OSM_vector_layers
Osmosis¶
Osmosis は、OSMデータに対して生データのレベルで多くのタスクを実行するための高機能ユーティリティプログラムです。これには、データベースへのデータのインポートとエクスポート、ソート、消去、およびデータ・ダンプの作成が含まれます。
osm2pgsql¶
osm2pgsql は、OpenStreetMap(.osm)データをPostgreSQL(PostGIS)にロード可能な形式に変換するユーティリティプログラムです。多くの場合、Mapnikを使用してOSMデータを視覚的にレンダリングするために使用されます。これは、MapnikがPostgreSQLにOSMデータを視覚的にレンダリングする場合によく使用されます。
QGISでOSMデータを操作する¶
OSGeoLiveには、世界的な FOSS4Gカンファレンス が開催されている都市のOSMデータが用意されています。ファイルシステムの /usr/local/share/data/osm/ またはPostgreSQLデータベースの osm_local にデータがあります。
QGISを起動し、データを確認しましょう。
デスクトップGIS フォルダを開きます。
QGIS アイコンをダブルクリックします。
画面の左側にあるブラウザパネルに移動します。
PostGIS に移動し、次にデータベース osm_local に移動します。データはスキーマの public にあります。
ブラウザ パネルからレイヤをドラッグし、マップキャンバスにドロップします。
QGISクイックスタート にQGISの紹介があります。
QuickOSM¶
QuickOSM では、Overpass APIのおかげで、QGISでOSMデータをすばやく操作できます。
ホームページ: https://github.com/3liz/QuickOSM
QGISでプラグインを有効にしてください。QGISの プラグイン --> プラグインの管理とインストール... から QuickOSM を検索します。
ベクタ -->QuickOSM-->QuickOSM からQuickOSMを開く
FOSS4Gの開催都市のすべてのパブを検索
Buenos Aires 内のキー amenity 、値は pub を選択してください
Overpassのクエリを表示する
クエリの実行 をクリックします。結果のデータは、時系列データとしてQGISプロジェクトにロードされます。
これで、 Export->Save as.... を使用してデータを保存できます。i.e.Geopackageを選択し、データを buenos_aires_pubs として保存します。
ちなみに
また、QGIS用のOSMプラグインも多数用意されています。プラグインリポジトリで OSM を検索します。
QGISでOSMをベースマップとして使用する¶
XYZ タイル¶
デフォルトでは、QGISにはOpenStreetMapベースマップのレイヤが付属しており、XYZ タイル の下の ブラウザパネル にあります。
QuickMapServices¶
QuickMapServices プラグインを使用すると、QGISで一回クリックするだけで、さまざまなマップサービスをベースマップとして追加できます。
QGISでプラグインを有効にしてください。QGISの プラグイン --> プラグインの管理とインストール... から、 QuickMapServices を検索します。
Web-->QuickMapServices-->OSM からOSMベースマップを追加
OSMデータで作業を開始¶
OpenStreetMapデータをダウンロードする方法が複数あります。データは複数の形式で取得できます。
次のツールとサービスを使用して、対象エリアのOSMデータを抽出できます。
Geofabrik¶
Geofabrik は、地域や国ごとに、世界中の OpenStreetMap データを抽出して提供しています。興味のある地域または国を選択してください。データは次の3つのフォーマットで提供されています: .osm.pbf, .shp.zip and .osm.bz2. .osm.pbf と`.shp.zip` は、QGISで直接開くことができます。
ちなみに
.osm.bz2 は、生のOSM XMLファイル .osm の圧縮形式で、 osm2pgsql を使うことで利用できます。利用方法の詳細については次のWikiを参照してください。 https://wiki.openstreetmap.org/wiki/OSM_XML
Overpass turbo¶
Overpass turbo は、Overpass APIをベースに、OpenStreetMap向けのWebベースのデータマイニングツールです。
Webクライアントを開いて、FOSS4Gの開催都市にある全てのパブ(居酒屋)をダウンロードしましょう。
FOSS4Gの開催都市のすべてのパブを検索
Wizard ボタンをクリックし、amenity=pub in "Buenos Aires" という検索行をはりつけます。
次に、 build and run query をクリック
マップキャンパスで zoom to data をクリックし、検索結果へ移動します。
HOT Export Tool¶
人道的OpenStreetMapチーム(HOT: The Humanitarian OpenStreetMap Team) でも、OpenStreetMapのエキスポートツールを提供しています。これを使用するには、OSMアカウントが必要です。いくつかの形式でデータをダウンロードし、ダウンロードしたデータとエクスポートの履歴を持つことができます。
次のステップ¶
OSMの詳細については、次のWebサイトをご覧ください: https://www.openstreetmap.org