仮想マシンで動作させる

概要

このクイックスタートでは、VirtualBox仮想マシン(VM)内でOSGeoLiveを実行する1つの方法について説明します。他の方法については、以下の "参照" の章のリンクにしたがってください。

注釈

仮想化のメリットについては、Wikiの 仮想化 を参照してください。

前提条件

ソフトウェア

  • Virtual Box をダウンロードし、ソフトウェアをインストールしてください。Windowsではインストーラを実行します。もしくは、UbuntuのようなLinuxシステムでは以下を実行します:

    apt-get install virtualbox-ose

  • OSGeoの仮想ディスクファイル(vmdk)を live.osgeo.org からダウンロードします。

    • osgeolive-vm で、7-zipファイルをダウンロードします。次に、ダウンロードしたファイルを解凍します(7zip を使用します)。

ハードウェア

  • RAM: 最低2GB。Lubuntuシステムは1GBのRAMでよく動作しますが、いくつかのアプリケーション(GeoServerなど)は少なくとも同じ量のメモリーを確保する必要があります。このため、スムーズに動作させるために合計2GBを推奨します。

  • 予備: 最低20GBのハードディスクスペースが必要です。live.osgeo.org の仮想ディスクファイル(vmdk)は、解凍するとだいたい10GBとなります。また、仮想マシン上で作業できるスペースを確保するために、より多くのスペースが必要になります。このため、合計20GBを推奨します。

  • CPU: どのようなCPUでも構いませんが、"仮想化技術" をサポートしたプロセッサの方が高速です。お手持ちのコンピュータが 仮想化技術 に対応しているか確認してみてください。

注釈

2010年以降に製造されたマシンのほとんどが、この要件を満たしています。

ステップ1: 仮想マシンの作成

  1. VirtualBoxアプリケーションを起動し、 新規 をクリックします。仮想マシンの作成ポップアップが表示されます。

../../_images/virtualbox.png
  1. OSGeoLiveのような名前を入力し、"タイプ" にLinux、"バージョン" にUbuntu (64-bit)を選択して、 次へ をクリックします。

../../_images/virtualbox_select_name.png
  1. 次の画面でメモリを少なくとも1024MBに設定します (以下のスクリーンショットのように、ホストコンピュータが4GB以上の場合はより大きな値を設定できます)。

../../_images/vmdk_memory.png
  1. 続けて、次の画面で すでにある仮想ハードディスクファイルを使用する を選択します。フォルダアイコンをクリックし、"追加" から保存したOSGeoLiveのvmdkファイルをブラウズします。ファイルを選択し、 選択 をクリックしてから 作成 をクリックします。

これで、Virtual Boxに OSGeoLive が表示されるはずです。

../../_images/vmdk_disk.png

ステップ2: 仮想マシンの設定

仮想マシン設定

  1. 仮想マシンが作成されたら、 設定 ボタンをクリックします。ユーザーインターフェース セクションで、ミニツールバーの スクリーンの上部に表示 をクリックして選択します。

../../_images/vmdk_user_interface.png
  1. ディスプレイ セクションに移動し、ビデオメモリーを32か64MBに増やします。一部のホストオペレーティングシステムでは、表示を正しく機能させるために "3Dアクセラレータを有効化" が必要になる場合があります。

../../_images/vmdk_display.png

ホストからのファイルアクセスのための共有フォルダの追加

  1. 共有フォルダー セクションに移動し、フォルダー追加 (右側の緑の+アイコン)をクリックし、仮想マシン内部で共有したいホストコンピュータのディレクトリを指定します。

../../_images/vmdk_shared_folders.png

共有フォルダを読み取り専用にし、自動マウントすることもできます。 "フォルダーのパス" と "フォルダー名" を定義したら、OKをクリックし、もう一度OKをクリックして設定ウィンドウを閉じます。

ステップ3: 仮想マシンの起動

起動 (緑の矢印) ボタンをクリックして、仮想マシンを起動しましょう。

  • OSGeoLiveの仮想ディスプレイ(ウィンドウサイズなど)は非常に小さく、Guest Additionsをインストールするまで大きくすることができない場合があります。VirtualBox Guest Additionをインストールしておくと、フルスクリーンモードを利用できるようになります。

    sudo apt-get install --yes virtualbox-guest-utils virtualbox-guest-x11

(代替手段) 上記のコマンドが動作しない場合は、以下の代替手段を利用してください:

  1. VirtualBoxのデバイスメニューから、 Guest Additions CD イメージの挿入 を選択します

  2. リムーバブルメディアを File Manager で開くよう表示されたら、 OK をクリックします。

  3. File ManagerToolsOpen Terminal メニューを選択します。

  4. 端末で以下を入力します:

sudo ./VBoxLinuxAdditions.run

  1. ENTERを押下します。

ステップ4: OSGeoLiveユーザの設定

注釈

OSGeoLiveで設定されたいくつかのツールは、データディレクトリへの書き込めるよう、"users" グループに属する "user" ユーザに依存しています。設定されていない場合、これらのツールは実行時に失敗します。

  1. 端末を起動します。

  2. sudo adduser user users を実行します。

  3. この変更を適用するには、新しいデスクトップセッションを開始します。仮想マシンを再起動するか、ログアウトして再度ログインします(ユーザ名 "user"、パスワード "user")。

ステップ5: 共有フォルダーへのアクセス

  • 端末ウィンドウで以下を実行し、vboxsf グループに自分自身を追加することで、共有フォルダ(上で定義したもの)にアクセスできるようになります:

    user@osgeolive:~$ sudo usermod -a -G vboxsf user

ステップ6: 共有フォルダのマウント

  • 上の例では、ホストシステム上に共有フォルダーパスを定義し、VM設定で "GIS" という名前を付けました。共有フォルダは、ファイルシステムの/media/sf_GIS/の下に表示されます。このフォルダをユーザのホームディレクトリにマウントするには、たとえば、端末で次のように実行します。

    user@osgeolive:~$ mkdir GIS

    user@osgeolive:~$ sudo mount -t vboxsf -o uid=user,rw GIS /home/user/GIS

これで、選択したフォルダーにあるホストマシン上のファイルは、仮想マシン内のユーザのホームディレクトリ内にある "GIS" フォルダでも利用できるようになります。

おめでとうございます、これでOSGeoLiveが仮想マシンで実行されているはずです。

次のステップ:

OSGeoLive クイックスタート にあるように、いくつかのアプリケーションを実行してみてください。

参照: