gdal2xyz
ラスターファイルを xyz フォーマットに変換します.
概要
gdal2xyz [--help] [--help-general]
[-skip <factor>]
[-srcwin <xoff> <yoff> <xsize> <ysize>]
[-b <band>]... [-allbands]
[-skipnodata]
[-csv]
[-srcnodata <value>] [-dstnodata <value>]
<src_dataset> <dst_dataset>
説明
gdal2xyz ユーティリティは,ラスターファイルを xyz フォーマットに変換するために使用できます.`gdal2xyz` は gdal_translate of=xyz の代替として使用できます.機能には次のものがあります:
複数のバンドを選択します
nodataの値をスキップまたは置換します
出力をnumpy配列で返します.
注釈
gdal2xyz は Python ユーティリティであり,GDAL Python バインディングが利用可能な場合のみ利用可能です.
- --help
このヘルプメッセージを表示して終了します
- --help-general
一般的な GDAL コマンドラインオプションの使用方法を簡単に表示して終了します.
- -skip
各反復でスキップする行数/列数.
- -srcwin <xoff> <yoff> <xsize> <ysize>
ピクセル/ラインの位置に基づいてソース画像からコピーするためのサブウィンドウを選択します.
- -b, -band <band>
出力のための入力スペクトルバンドからバンド band を選択します. バンドは,スペクトルバンドが指定された順序で1から番号付けされます.複数の -b スイッチを使用できます. -b スイッチを使用しない場合,最初のバンドが使用されます. すべての入力バンドを使用するには,`-allbands` または -b 0 を設定します.
- -allbands
すべての入力バンドを選択します.
- -csv
区切り文字として、スペースの代わりにカンマを使用します.
- -skipnodata
(srcnodataによって決定される)nodata値を持つ出力行を除外します
- -srcnodata
データセットの nodata 値(スキップまたは置換のため) デフォルト(None) - データセットの nodata 値を使用します;`Sequence`/Number - 指定された nodata 値を使用します(バンドごとまたはデータセットごと)。
- -dstnodata
ソースの nodata を指定された nodata で置き換えます. -skipnodata を設定していない場合のみ効果があります.デフォルト(None) - srcnodata を使用し,置換は行いません; Sequence/Number - srcnodata を指定された nodata 値で置き換えます(バンドごとまたはデータセットごと)。
- -h, --help
ヘルプメッセージを表示して終了します.
- <src_dataset>
ソースデータセット名.ファイル名,データソースのURL,またはマルチデータセットファイルの場合はサブデータセット名のいずれかになります.
- <dst_dataset>
保存先のファイル名.
例
gdal2xyz -b 1 -b 2 -dstnodata 0 input.tif output.txt
入力ファイル input.tif から xyz フォーマットのテキストファイルを作成します.最初の列 x と y は各セルの中心の座標です. 残りの列は,最初と2番目のバンドを表します.また,データセットの nodata 値をゼロに置き換えます.
注意事項
gdal2xyz の出力の精度は限定されています.さらに高い精度が必要な場合は gdal_translate -of XYZ
を使用してください.