gdal_fillnodata
ラスター領域をエッジから補間して埋めます.
概要
gdal_fillnodata [--help] [--help-general] [-q] [-md <max_distance>]
[-si <smoothing_iterations>] [-o <name>=<value> [<name>=<value> ...]]
[-mask <filename>] [-interp {inv_dist,nearest}] [-b <band>]
[-of <gdal_format>] [-co <name>=<value>]
<src_file> <dst_file>
説明
gdal_fillnodata は選択領域(通常はノーデータ領域)を,その領域の周囲の有効なピクセルから補間して埋めます.
アルゴリズムの詳細については, GDALFillNodata()
ドキュメントを参照してください.
注釈
gdal_fillnodata は Python ユーティリティであり, GDAL Python バインディングが利用可能な場合のみ利用できます.
- --help
このヘルプメッセージを表示して終了します
- --help-general
一般的な GDAL コマンドラインオプションの使用方法を簡単に表示して終了します.
- -q
スクリプトはクワイエットモードで実行されます.進行状況モニターは抑制され,通常のメッセージは表示されません.
- -md <max_distance>
アルゴリズムが補間する値を検索する最大距離(ピクセル単位).デフォルトは 100 ピクセルです.
- -si <smooth_iterations>
補間後にアーティファクトを抑制するために実行する 3x3 平均フィルターのスムージング反復回数.デフォルトはゼロのスムージング反復です.
- -o <name>=<value>
アルゴリズムに特別な引数を指定します.現在はサポートされていません.
- -b <band>
操作するバンドです.デフォルトでは最初のバンドが操作されます.
- -mask <filename>
指定されたファイルの最初のバンドを有効性マスクとして使用します(ゼロは無効,ゼロ以外は有効).
- -of <format>
出力フォーマットを選択します.デフォルトは GTiff -- GeoTIFF File Format です.短いフォーマット名を使用します.
- -interp {inv_dist,nearest}
Added in version 3.9.
デフォルトでは,ピクセルは逆距離重み付け(
inv_dist
)を使用して補間されます.最近傍(nearest
)を選択することも可能です.
- <srcfile>
ターゲットピクセルを識別するために使用されるソースラスターファイルです.バンドは 1 つだけ使用されます.
- <dstfile>
補間結果で作成する新しいファイルです.