rgb2pct

24 ビット RGB 画像を 8 ビットのパレット画像に変換します.

概要

rgb2pct [--help] [--help-general]
           [-n colors | -pct palette_file] [-of format] <source_file> <dest_file>

説明

このユーティリティは, ダウンサンプリングされた RGB ヒストグラム上のメディアンカットアルゴリズムを使用して, 指定された RGB 画像に最適な疑似カラーテーブルを計算します. その後, 画像をカラーテーブルを使用して疑似カラー画像に変換します. この変換は, 出力画像の視覚品質を最大化するために Floyd-Steinberg ディザリング (誤差拡散) を利用します.

注釈

rgb2pct は Python ユーティリティであり, GDAL Python バインディングが利用可能な場合のみ利用可能です.

--help

このヘルプメッセージを表示して終了します

--help-general

一般的な GDAL コマンドラインオプションの簡単な使用方法を表示して終了します.

-n <color>

生成されるカラーテーブルの色数を選択します. デフォルトは 256 です. 2 から 256 の間である必要があります.

-pct <palette_file>

計算する代わりに <palette_file> からカラーテーブルを抽出します. 複数のファイルで一貫したカラーテーブルを持つために使用できます. <palette_file> は, パレットを持つ GDAL サポートフォーマットのラスタファイルまたはサポートされているフォーマット (txt, qml, qlr) のカラーファイルである必要があります.

-of <format>

出力形式を選択します. GDAL 2.3 以降, 指定されていない場合, 形式は拡張子から推測されます (以前は GTiff でした). 短い形式名を使用します. 疑似カラーテーブルをサポートする出力形式のみを使用してください.

<source_file>

入力 RGB ファイル.

<dest_file>

作成される出力疑似カラーファイル.

パレットを手作成する場合, おそらく最も簡単なテキスト形式は GDAL VRT 形式です. 次の例では, RGBA カラー 238/238/238/255, 237/237/237/255, 236/236/236/255 および 229/229/229/255 を持つ小さな 4 色パレットを持つ VRT がテキストエディタで作成されました.

rgb2pct -pct palette.vrt rgb.tif pseudo-colored.tif
more < palette.vrt
<VRTDataset rasterXSize="226" rasterYSize="271">
    <VRTRasterBand dataType="Byte" band="1">
        <ColorInterp>Palette</ColorInterp>
        <ColorTable>
        <Entry c1="238" c2="238" c3="238" c4="255"/>
        <Entry c1="237" c2="237" c3="237" c4="255"/>
        <Entry c1="236" c2="236" c3="236" c4="255"/>
        <Entry c1="229" c2="229" c3="229" c4="255"/>
        </ColorTable>
    </VRTRasterBand>
</VRTDataset>