gdalmanage

ラスターデータファイルを識別し, 削除し, 名前を変更し, コピーします.

概要

Usage: gdalmanage [--help] [--help-general]
                  <mode> [-r] [-fr] [-u] [-f <format>]
                  <datasetname> [<newdatasetname>]

説明

gdalmanage プログラムは, 選択した mode に応じてラスタデータファイルにさまざまな操作を実行できます. これには, ラスタデータの種類を識別し, ファイルを削除したり, 名前を変更したり, コピーしたりすることが含まれます.

<mode>

操作モード

identify <datasetname>:

ファイルのデータ形式をリストします.

copy <datasetname> <newdatasetname>:

ラスターファイルのコピーを新しい名前で作成します.

rename <datasetname> <newdatasetname>:

ラスターファイルの名前を変更します.

delete <datasetname>:

ラスターファイルを削除します.

-r

ラスターファイルを再帰的にスキャンします.

-fr

ラスターファイルを再帰的にスキャンし,有効なフォーマットとして認識されたフォルダーで再帰を強制します。

-u

ファイルタイプが未識別の場合に失敗を報告します。

-f <format>

アプリケーションによって未知のラスターファイルの形式を指定します。短いデータ形式名を使用します (例: GTiff)。

<datasetname>

操作対象ラスターファイル. identify では複数のファイルに対して繰り返すことができます.

<newdatasetname>

コピーおよび名前変更モードの場合, ソースファイル名とターゲットファイル名を指定します。これは, オペレーティングシステムのコピーおよび移動コマンドと同じです。

識別モードを使用する

データファイル名を指定して identify モードを使用してラスターファイルのデータ形式を報告します:

$ gdalmanage identify NE1_50M_SR_W.tif

NE1_50M_SR_W.tif: GTiff

再帰モードではサブフォルダをスキャンしてデータ形式を報告します:

$ gdalmanage identify -r 50m_raster/

NE1_50M_SR_W/ne1_50m.jpg: JPEG
NE1_50M_SR_W/ne1_50m.png: PNG
NE1_50M_SR_W/ne1_50m_20pct.tif: GTiff
NE1_50M_SR_W/ne1_50m_band1.tif: GTiff
NE1_50M_SR_W/ne1_50m_print.png: PNG
NE1_50M_SR_W/NE1_50M_SR_W.aux: HFA
NE1_50M_SR_W/NE1_50M_SR_W.tif: GTiff
NE1_50M_SR_W/ne1_50m_sub.tif: GTiff
NE1_50M_SR_W/ne1_50m_sub2.tif: GTiff

コピーモードを使用する

ラスターデータをコピーします:

$ gdalmanage copy NE1_50M_SR_W.tif ne1_copy.tif

改名モードを使用する

ラスターデータの名前を変更します:

$ gdalmanage rename NE1_50M_SR_W.tif ne1_rename.tif

削除モードを使用する

ラスターデータを削除します:

gdalmanage delete NE1_50M_SR_W.tif